また、NDL9類から遠ざかる日々・・・。
高校1年生の日本史A(近代史)が予想に違わず(汗)第2次世界大戦までたどり着かなかったらしく、一瞬で日本が太平洋戦争始めて負けて、戦後史は自習プリントが配られて終わった。しかもそれが学年末試験範囲だったので、生徒たちが一生懸命プリントを見ながら試験勉強していた。
この学年は、中2の歴史も日清戦争あたりで力尽きた学年で、去年、中3公民の特別補講として、夏休みと冬休みでざっくりと近現代史をやる約束をしていたのだが、冬休みの戦後史の補講がインフルエンザによる学年閉鎖でぶっ飛んでしまったこともあって、生徒のひとりが「あのときの補講、やってくださいよ」と言い出した(あ、そういえばそんなこともあったっけ・・・)。近くにいた生徒たちもまんざらでもなさそうだったので、いいよ、と二つ返事してしまった。
さて、安請け合いしてしまったものの、与えられたのは60分×3回。戦後75年をこの中にどうまとめたらよいものやら、考えれば考えるほど、とんでもないミッションだということがわかってきて、引き受けたことを後悔するが、すでに遅し。
自分の試験が終わり、3日ほどほとんど寝ないで採点した後、さらに1週間かけて、またほとんど寝ないで準備を進めた。
初日は、戦後日本について。近代とは何か。家父長制国家。国体論。ポツダム宣言。占領政策。東京裁判。新憲法制定。朝鮮戦争。サンフランシスコ平和条約。日米安全保障条約。戦前戦後の連続と断絶。
2日目は、政治外交史。戦前の政党政治。「保守」と「革新」。55年体制。8個師団と5大派閥。社会党と左翼バネ。ロッキード事件。リクルート事件。冷戦の終わり。連立政治の時代。新進党と民主党の失敗。「自民党」とは何か。
3日目は、ニュース動画を見ながらの経済史。高度成長のメカニズム。1940年体制論。ジャパン・アズ・ナンバーワン。バブル。失われた10年、失われた20年、失われた30年。
やりきった。
半藤先生なら、どうお話しされますか?
(こ)