半藤一利氏の「昭和」シリーズ。『昭和史』『昭和史戦後篇』『B面昭和史』と読んできて,最後残ったのがこの1冊である。『世界史のなかの昭和史』。
昭和史(主として昭和20年まで)を,世界史の視点から改めて読み解いた作品。
世界のなかの日本。世界史を知らずして,激動の昭和を知ることはできない。
ソ連においてスターリンがレーニンの後継者たる地位を獲得したのが1926年。また,ドイツにおいてヒトラーの『わが闘争』の全巻が刊行されたのも1926年。そしてこの年,日本では「大正」から「昭和」へと改元される・・・。ここから始まる半藤氏の語り口は,いつものように軽妙でいて,それでいて重い。
「民草」の一人として,平和な世の中に生きる幸せを,改めて思う。
(4冊を読み終えた記念に,写真撮ってみた。)
(ひ)