2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

タイザン5『タコピーの原罪』(集英社)

今年上半期、最も話題になったコミックではないかと思う。タイザン5『タコピーの原罪』。 地球に降り立ったハッピー星人・タコピー。少女・しずかに助けられ、様々な「ハッピー道具」でしずかの笑顔を取り戻そうとするが――。 貧困、いじめ、ネグレクト・・…

前野ひろみち『満月と近鉄』(角川文庫)

昔むかし、神武天皇が日向から大和をめざして東征してきたとき、大阪湾で上陸を阻止したのが登美長髄彦。その拠点は生駒にあったという。八咫烏に導かれた神武にまさかの紀伊山地越えの奇襲に遭い、大和を征服されて殺されてしまったが、奈良県生駒市が生ん…

伊坂幸太郎『マリアビートル』(角川文庫)

伊坂幸太郎の『マリアビートル』がハリウッドで映画化されるらしい。主演はブラッド・ピットとのこと。実は読んだことなかったので、この際、読むことに。 東北新幹線「はやて」の車内で繰り広げられる、殺し屋たちの物語――。 とにかく疾走感あふれる小説で…

今村翔吾『幸村を討て』(中央公論新社)

NHK大河ドラマは「鎌倉殿の13人」がなかなかいい感じですが、三谷幸喜がその前に書いたのが「真田丸」。草刈正雄が「げんじろ~!」と叫ぶ声が未だに耳に残っています。 本作は「今村版真田太平記」ともいうべきもので、大坂の陣での真田左衛門佐幸村の不…

五味文彦=本郷和人編『現代語訳 吾妻鏡(5)征夷大将軍』『同(6)富士の巻狩』(吉川弘文館)

久々の『現代語訳 吾妻鏡』。 第5巻「征夷大将軍」には建久元年(1190年)から建久3年(1192年)までを収録。 この期間中の特筆すべき出来事は、やはり頼朝の上洛であろう。御家人やその郎党まで含めると、1000人近くもの規模に及ぶ。吾妻鏡で…

新川帆立『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社)

「ともあれ、ミステリーの世界に、新たなスタープレーヤーの登場である。 剣持麗子の次の活躍が、今から待ち遠しい。」(2021.1.20) 『元彼の遺言状』で、剣持麗子と新川帆立が颯爽とデビューしたときの感嘆のとおりに、あれよあれよという間に早くもシリー…

村山早紀『風の港』(徳間書店)

今年の本屋大賞は逢坂冬馬『同志少女よ、敵を撃て』が受賞した。僕がこの本を読んだのは昨年12月。その時、まさかウクライナの地が再び戦火に巻き込まれるなどとは、思いもよらなかった。あらためて、小説の重さを思う。 --- 羽田空港第1ターミナルを利用…

苅谷剛彦『学校って何だろう』(ちくま文庫)

新年度が始まりました。っていうか、何で年度は4月始まりなんだろう・・・? 個人的には、春休みこそ長期休暇であるべきだと思うし、そうなると9月入学の方が合理的。せめて、2月終業4月始業、あるいは3月終業、5月始業がいいと思うのです。 そんな話を公立…

Filmarks『世界・夢の映画旅行』(パイインターナショナル)

ものすごく忙しくなったらこれ読んで心を癒そう。そう思っていた本である。『世界・夢の映画旅行』。 55本の映画を取り上げて、それぞれの舞台となった場所の風景を収めた写真集である。映画の選定は、映画レビューサービスのFilmarksが担当。 仕事がひと…

辻村深月・乾くるみ・米澤穂信・芦沢央・大山誠一郎・有栖川有栖『神様の罠』(文春文庫)

子どもたちの春休み。妻の実家に帰っておりました。野球を始めた長男と、ZOZOマリンと神宮に行ってきました。神宮寺つばめ刑事は見つかりませんでしたが、たくさんの笑顔を見て元気になってきました。 ・・・で、今週の読書というのが新幹線の中で読んだ…