2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

カミュ『ペスト』(中条省平訳・光文社古典新訳文庫)

中条省平『カミュ伝』を読んだ勢いで、これに挑戦。中条省平訳・カミュ『ペスト』。 コロナ禍の下で、世界的に多く読まれ、話題にもなっていた。 オラン市で突如発生した死の病・ペスト。市全体が封鎖され、人は別離を余儀なくされる――。 不条理の中で生きる…

小林文乃『カティンの森のヤニナ 独ソ戦の闇に消えた女性飛行士』(河出書房新社)

お~、マユミちゃんの注射も17年ぶりに復活ですか!! 1940年、1万人を超えるポーランド人将校が姿を消した。3年後、今のロシアとベラルーシの国境付近のスモレンスク郊外で、8つの穴の中からおびただしい数の遺体が発見された。将校のみならず、ポーランド…

奥田英朗『コメンテーター』(文藝春秋)

YOASOBI「アイドル」のMVが累積再生回数1億回を突破!初登場から5週目での1億回突破は、なんとオリコン史上最速という。・・・とんでもないことになってる。 ---いつもは1冊の本を買うのにもじっくり検討するのだけれど、これは店頭で見つけてすぐに購入…

鈴木忠平『アンビシャス 北海道にボールパークを創った男たち』(文藝春秋)

北海道日本ハムファイターズが新しいホームスタジアム「エスコンフィールド北海道」に移転して、2ヶ月が過ぎようとしている。移転の経緯については、ファイターズ側の言い分もそうだが、札幌市の側の言い分もあって、ネットを見ていてもほんとうのところは…

中条省平『カミュ伝』(インターナショナル新書)

『転落』を読むと、今度はカミュの生涯や思想自体を知りたくなった。ちょうど手頃な評伝が出ていたので、読んでみることに。中条省平『カミュ伝』。 フランスの植民地だったアルジェリアで生まれ、生後間もなく父を亡くし、極貧の幼少期を過ごしたカミュ。青…

サイモン・バロン=コーエン(篠田里佐訳)『ザ・パターン・シーカー 自閉症がいかに人類の発明を促したか』(化学同人)

本書は、ケンブリッジ大学自閉症研究センター所長であるバロン=コーエン博士による、自閉症と人類の進化に関する壮大な物語である。 冒頭で少年アルのエピソードが語られる。アルは言葉を話すのが遅く、話すようになってからも他の子どもとは違う言葉遣いを…

カミュ『転落』(前山悠訳・光文社古典新訳文庫)

『推しの子』の主題歌・YOASOBI「アイドル」が、とんでもないレベルで大ヒットしている・・・!そして原作コミック・赤坂アカ×横槍メンゴ『推しの子』も売れに売れていて、書店の店頭から消えてる・・・!!・・・ついに時代が『推しの子』に追いついたか。 …

西加奈子『くもをさがす』(河出書房新社)

パサパサに疲れていたので映画観ようと、すずめの戸締まりをレイトショーで観たもので、心が引っかき回されてなんかおかしいです。隣のスラムダンクとかの方がよかったのかな。こういうときには何も考えずにトップガン見るくらいがちょうどよかったかな、や…