2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

NHK取材班『暴走するネット広告』(NHK出版新書)

書評で見かけて,面白そうなので読んでみた。NHK取材班『暴走するネット広告』。 いや~驚いた。 そもそも,2018年のテレビ広告費は1兆9123億円。これに対し,インターネット広告費は1兆7859億円。ほぼ拮抗しているというのである。しかも…

岡田憲治『なぜリベラルは敗け続けるのか』(集英社インターナショナル)

本書は6月ごろに話題になってそのときに手にしたものなので、ちょっと時期が遅い気もするけれど、参議院議員選挙が終わったということもあるので、メモ代わりに感想を書いておこうかと・・・。 本書は、左派勢力に対して渾身の支持を与え続けてきた筆者が、…

今村夏子『むらさきのスカートの女』(朝日新聞出版)

窪美澄『トリニティ』は直木賞にあと一歩届かなかった。決選投票には残ったが,「実在する出版社をモデルとしており,当時を知っている選考委員も多く,厳しい意見が多かった」とのこと。そう言われてしまうと仕方がない気もするが,やはり残念である。次に…

池井戸潤『ノーサイド・ゲーム』(ダイヤモンド社)

ルーズヴェルト・ゲームは野球、陸王は駅伝・・・。「下町ロケット」スポーツ編、今回はラグビーでした。 逆境を乗り越え、最後には・・・。 予想に違わず、一気に読了。 秩父宮の歓声が聞こえてくるようです。おもしろかった♪ ノーサイド・ゲーム 作者: 池…

古市憲寿『百の夜は跳ねて』(新潮社)

単なる話題先行の作品だと思っていたが(ごめんなさい),書店でぱらぱらめくってみたところ,面白そうだったので読んでみた。古市憲寿『百の夜は跳ねて』。 高層ビルの窓拭きをしている「僕」。ある日,たくさんの箱の積まれた部屋の中にいる「老婆」と目が…

ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)

『トリニティ』読みました。すごすぎる。今年一番の本が、もう出てしまったのかな。映像まで見えた。NHKはドラマ化するだろう、きっと。 というわけで、ちょっと他の小説を読む気にはならず、気分転換に何気なく手に取った本。それがまた、とてもよかった…

日本経済新聞社編『地銀波乱』(日経プレミアシリーズ)

地方において強く感じられるのが,地銀の存在感である。 駅前とか街中とかの一等地に大きくて立派な本店がある。街のあちこちで支店を見かける。様々な公共イベントの後援・スポンサーになっていることも少なくない。 その地銀が,今,危機にあるという。日…

鎌田浩毅『富士山噴火と南海トラフ』(講談社ブルーバックス)

東京に向かう新幹線の中で、この本を読みながら、今、富士山が噴火したら、京都にはしばらく帰れないんだよなぁ・・・などと考えてみた。 「火山灰」「溶岩流」「噴石・火山弾」「火砕流・火砕サージ」「泥流」「山体崩落」のどれひとつとっても、その被害は…