2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

浅野いにお『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』(全12巻・ビッグコミックススペシャル)

女子高生の小山門出(こやま・かどで)と中川凰蘭(なかがわ・おうらん)。何気ない日常生活を送る2人だが、空には常に巨大な『母艦』が浮かぶ。3年前の8月31日、『侵略者』が突如来襲し――。 浅野いにおが2014年から8年かけて連載した作品である。…

森見登美彦『シャーロック・ホームズの凱旋』(中央公論新社)

森見氏の手にかかれば、山月記は大文字に駆け上がってツバまき散らすし、メロスは京都市内走り回るし、北白川別当町を自転車で走り、百万遍に鯉を背負った乙女が現れ、夷川ダムには狸の一家が暮らすようになる。 さて今回は、鴨川べりにビッグベンがそびえる…

津村記久子『水車小屋のネネ』(毎日新聞出版)

引き続き本屋大賞ノミネート作品。この際、普段なかなか読まなさそうなタイプのを読んでみた。津村記久子『水車小屋のネネ』。 18歳の理佐は、8歳の妹・律と2人で暮らすことに。水車小屋にはしゃべる鳥のネネがいて――。 姉と妹の、40年にもわたる生活…

クリス・ミラー(千葉敏生訳)『半導体戦争』(ダイヤモンド社)

「放課後ミステリクラブ」、さっそく買ったらチビが一瞬で読み終えて、「おもしろかったよ」とご満悦でした。 半導体の歴史は、第2次大戦後における世界の覇権の歴史でもある。 最初はアメリカ国内の物語であった。真空管の時代から、トランジスタが登場し、…

知念実希人『放課後ミステリクラブ 1 金魚の泳ぐプール事件』(ライツ社)

平安時代という沼にどっぷりハマっているうちに、気が付けば本屋大賞の季節になっていた。とりあえず何か読むか・・・と思っていたところ、目についたのがこちら。知念実希人『放課後ミステリクラブ 1 金魚の泳ぐプール事件』。 本屋大賞の常連ともいうべき…

青山美智子『リカバリー・カバヒコ』(光文社)

作品の波長というものがあって、それが文体なのかストーリー展開なのかわからないけれど、波長が合うのか読んでいて細胞レベルで落ち着く作品というものがある。自分にとっては、それが青山美智子さんの作品である。だから本ブログで自分が紹介したものの中…

関 幸彦『刀伊の入寇』(中公新書)

せんせいが『戦争の日本古代史』を推してきたということで、こちらはこれを紹介。関 幸彦『刀伊の入寇』。 藤原道長政権下の1019年、対馬・壱岐と北九州沿岸が女真族によって襲われる。この平安時代最大の対外危機ともいえる「刀伊の入寇」について、そ…

倉本一宏『戦争の日本古代史』(講談社現代新書)

藤原道長関係で倉本先生の本を先日検索したからだろう、この本がおすすめリストの中に並べられたので、少し古い本(2017年)だがタイトルにつられて購入。 買ってよかった。 中学生のころ、白村江の戦いで倭が大敗したのに、なぜ戦争指導者たちはクビになら…

外山薫『君の背中に見た夢は』(KADOKAWA)

大先生、ごめんなさい、週末いろいろとあって、PCの前に座れませんでした。 == 今週読んだ中で澱のように残っているのが、この本である。それはいい意味でというよりも、後味の悪さのせいだと思う。 お受験小説といえば、城山三郎の『素直な戦士たち』が思…

神野 潔『三淵嘉子 先駆者であり続けた女性法曹の物語』(日本能率協会マネジメントセンター)

・・・せんせい大丈夫~? --- 4月からの朝ドラ「虎に翼」。先日、メインビジュアルが公開された。法服を身にまとった主人公(しかも戦前の法服!)。これだけでもテンションが上がる。 さて、このドラマの主人公にはモデルがいる。三淵嘉子(みぶち・よし…