2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

伊坂幸太郎『シーソーモンスター』(中央公論新社)

おっつかれさま~っ!・・・とにかく全力で駆け抜けた1か月であった。 ---さて。 伊坂幸太郎の呼びかけで始まった8組9名の作家による競作企画「螺旋プロジェクト」。『シーソーモンスター』は,呼びかけ人・伊坂幸太郎自身の単行本であり,中編2編を収め…

上田秀人『傀儡に非ず』(徳間時代小説文庫)

摂津・有岡城の荒木村重が信長を裏切り、一族郎党皆殺しになりながら本人は生き延びたというエピソードは、断片的には知っていて、どっちかというと、大河ドラマで黒田官兵衛を土牢に監禁した人というイメージの方が強かった。 なぜ村重が信長を裏切ったのか…

木皿泉『カゲロボ』(新潮社)

木皿泉,3作目の小説である。『カゲロボ』。 日常生活にロボットがこっそり溶け込んでいる世界。ささやかな「罪」と「赦し」を描いた連作短編集である。 これまでの『昨夜のカレー,明日のパン』や『さざなみのよる』とは異なり,ちょっとダークな描写も出…

前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書)

バッタ研究者の前野氏が、2年間滞在したモーリタリアでの研究生活をまとめたものである。それが一筋縄ではいかない。 トラブルをものともせず前進する生命力はサイバラ先生を彷彿とさせる。仮説を立ててすぐに実験するあたりは科学者としての真髄を見せ、相…

半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』(文春文庫)

今年度の本屋大賞は瀬尾まいこ『そして,バトンは渡された』に決定!おめでとうございます!! いや~,良かった!! --- さて。 引っ越しの時って,みんなどんな本を携帯しているんだろう。僕はやっぱり,あれかな。名著だと言われている本で,文庫になって…

ジョン・クラッセン(長谷川義史/訳)『ちがうねん』クレヨンハウス

大先生、本屋大賞、おめでとうございます! ホーキング博士の本を紹介した直後に、ブラックホールが撮影されるなんて、これもまた、大先生、やりましたね! さて、この1週間に読んだ本がことごとくハズレだったので、今週は絵本。 大人が気に入った絵本と子…

スティーヴン・ホーキング『ビッグ・クエスチョン―〈人類の難問〉に答えよう』(青木薫訳,NHK出版)

北の大地からの初投稿。 昨年亡くなられたホーキング博士。その最後の書き下ろし本である。『ビッグ・クエスチョン―〈人類の難問〉に答えよう』。 「神は存在するのか?」「宇宙はどのように始まったのか?」など10個の「ビッグ・クエスチョン」にホーキン…

綿矢りさ『手のひらの京(みやこ)』(新潮文庫)

奥沢家長女・綾香 = 31歳にして婚活開始。次女・羽依 = OL、かなりモテる。三女・凜 = リケジョ(M2)、異性に興味なし。お母さん = 60歳になったので主婦の定年を宣言。お父さん = にぎやかな女系家族の中でいつもマイペース。 京都本コーナーに平…