2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉社)

せんせいありがとう~!この週末は,撮りためた「アリバイ崩し承ります」でも見て過ごすかなぁ。 ---さて。 こんな時になんて本を紹介するのだと言われそうだが,でも実際に先週読んだ本なので仕方がない。青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありま…

キャリー・マリス『マリス博士の奇想天外な人生』(ハヤカワノンフィクション文庫)

大先生、北の大地は「緊急事態宣言」 だそうですね。どうかくれぐれもご自愛ください。 新型コロナウィルス感染症のことで、すっかり「PCR検査」という用語を機会が多くなった。どこかで聞いたことがあったな、と思ったら、『生物と無生物のあいだ』に出てき…

瀬戸晴海『マトリ 厚労省麻薬取締官』(新潮新書)

飛行機を頻繁に利用するようになって久しい。待ち時間は何をしているかというと,まあ,空港の中にある書店で,軽めの本を買ったりしている。先日買った本はこちら。瀬戸晴海『マトリ 厚労省麻薬取締官』。 厚生労働省の麻薬取締官(マトリ)をしていた著者…

朱野帰子『科学オタがマイナスイオンの部署に異動しました』(文春文庫)

羽嶋賢児と蓼科譲は幼なじみ。大学を出た賢治は調査会社から大手家電メーカーに中途採用され、商品企画部に配属される。同僚の梨花は美顔スチーマーやマイナスイオンドライヤーなどの似非科学商品を次々と売り出している。上司の桜川も部長も金になるものを…

知念実希人『ムゲンのi』(上下巻,双葉社)

『ライオンのおやつ』と同様に,本屋大賞にノミネートされたら読んでみようと思っていた本。知念実希人『ムゲンのi』。 神経内科医の識名愛衣は,眠りから覚めない謎の病気「イレス」の患者を担当していた。「イレス」は,世界でも400例しか報告されてお…

加賀乙彦『死刑囚の記録』(中公新書)

「赦し その遥かなる道」というドキュメンタリー映画を観た。韓国で2003年に起きた大量猟奇無差別殺人事件の被害者家族を追いかけるもので、母・妻・息子を殺された男性が犯人を赦そうとするが、長男を殺され後を追うように2人の息子も自ら命を絶った男性と…

大山誠一郎『アリバイ崩し承ります』(実業之日本社文庫)

「2019年本格ミステリ・ベスト10」の第1位が,早くも文庫化された。大山誠一郎『アリバイ崩し承ります』。 商店街にある時計店の若い店主・美谷時乃。店内には「アリバイ崩し承ります」との貼り紙が。新米刑事の「僕」は毎月のように店を訪れて,時乃…

幸田文『崩れ』(講談社文庫)

美しい日本語とは このことをいう 崩れ (講談社文庫) 作者:幸田 文 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1994/10/05 メディア: 文庫 (こ)

小川 糸『ライオンのおやつ』(ポプラ社)

先週発表された本屋大賞ノミネート作は,以下の10作品です。 ・砥上裕將『線は、僕を描く』(講談社)・早見和真『店長がバカすぎて』(角川春樹事務所)・川上未映子『夏物語』(文藝春秋)・川越宗一『熱源』(文藝春秋)・横山秀夫『ノースライト』(新…