青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(双葉社)

せんせいありがとう~!
この週末は,撮りためた「アリバイ崩し承ります」でも見て過ごすかなぁ。

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さて。

こんな時になんて本を紹介するのだと言われそうだが,でも実際に先週読んだ本なので仕方がない。青柳碧人『むかしむかしあるところに、死体がありました。』。

誰もが知っている昔ばなしを題材にした,ミステリ集である。

タイトルと表紙から勝手にコミカルなミステリを想像していたのだが,違った。いずれもシリアスでヘビーな話ばかりである。人(に限らないが)の業の恐ろしさというものが,ひしひしと感じられる。

中でも最終話の「絶海の鬼ヶ島」は,「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるような重い雰囲気の話であり,読みごたえもあった・・・が,人(鬼だけど)が多すぎて誰が誰だか分かんないよぉ・・・。

今年度の本屋大賞ノミネート作品でもある。さて,どこまで票を伸ばしますか。

むかしむかしあるところに、死体がありました。

むかしむかしあるところに、死体がありました。

  • 作者:青柳 碧人
  • 発売日: 2019/04/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

(ひ)