2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

嶋田博子『職業としての官僚』(岩波新書)

日本の官僚制度についての話題の本。嶋田博子『職業としての官僚』。著者は長らく人事院で勤務されていた方。 官僚(公務員)の働き方(ブラックだとか何だとか)についての本はいくつもあるけれど、こういう官僚制度について俯瞰的に書かれた一般書というの…

ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』(河出文庫)

『音楽の正体』とか『亀田音楽学校』とか、観てました。またああいう番組、やらないかな。 == ガッサーン・カナファーニーという作家の名前を聞いたのは、恥ずかしながらつい先日のことだ(京都大学の岡真理先生の講演の中にこの本が出てきた)。 1936年、…

フランソワ・デュボワ『作曲の科学』(ブルーバックス)

窪美澄さん、直木賞受賞おめでとうございます!当ブログでも、これまで3冊にわたって紹介してきたところでした。 ・・・光文社古典新訳文庫版の『あしながおじさん』ですか? 持ってますよ(笑)。 ---昔、趣味でキーボードを弾いていたことがあった。左手…

ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』(新潮文庫)

大先生。直木賞的中、おめでとうございます!!! == 『アリス』もそうだが、児童文学や映像の形で子どものことに触れたことがあって、話の筋は知っているけれど、実はちゃんと読んだことがないものが、たくさんあることに気がついた。大先生より一周遅れ…

笹山敬輔『ドリフターズとその時代』(文春新書)

これまでありそうでなかった、ドリフターズの本格評伝である。笹山敬輔『ドリフターズとその時代』。 一時代を築いた国民的グループともいえるドリフターズの黎明期から志村けんの死去までを、多くの史料を引用しながら描き出した力作である。 ドリフのルー…

マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング(上京恵訳)『リバタリアンが社会実験してみた町の話 自由至上主義者のユートピアは実現できたのか』(原書房)

タイトルを見て、リバタリアン(自由至上主義者)たちが集まって町をつくったけれど、結局公共サービスがぐだぐだになって、うまくいかなかった、って話だろうな、と思いながら、勉強のために購入。 予想に違わず、リバタリアンたちの町づくりは失敗するのだ…

中野京子『名画で読み解く イギリス王家12の物語』(光文社新書)

現代の日本でこういうことが起きるとは・・・。 --- 『セシルの女王』でイギリス王家の歴史に興味を持ったのだが、どうも歴代の王・女王のイメージがつかみづらい。だいたいステュアート家の「ジェームズ1世」→「チャールズ1世」→「チャールズ2世」→「ジ…

山極寿一『京大総長、ゴリラから生き方を学ぶ』(朝日文庫)

総長としての山極教授の評価はさておき、ゴリラの研究者としての評価は高く、松沢教授とともに京大霊長類研の看板教授であった。その霊長類研があっという間に解体され、諸行無常というものを実感する。 その山極教授が総長就任のときに書いたのが本書で、「…

窪 美澄『夜に星を放つ』(文藝春秋)

これまで紹介した本の数は約500冊。ここまでくると、もはやダブらない方が奇跡かも・・・(笑)。 --- 第167回直木賞候補作発表!・・・なのだが、今回は読んだ作品が1作もない。今年の上半期は、吾妻鏡ばかり読んでいたせいかも。 このまま祭りに乗り遅…

芦田均『革命前後のロシア』(自由アジア社)*再版

アリス、やってしまいました、お恥ずかしい・・・汗 『物語ウクライナの歴史』の中に、芦田均元首相が外交官時代にウクライナを訪れたことに触れた一節があって、そこで参照されていたのが本書であった。1950年に文藝春秋社から刊行され、1958年再版とのこと…