2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧
「螺旋」プロジェクトが勢揃いしている・・・壮観!! --- 直木賞レースの大本命である。垣根涼介『極楽征夷大将軍』。 『光秀の定理』では明智光秀を描き、『信長の原理』では織田信長を描いた著者。今回、全552頁・上下2段組みの超大作で描くのは、足…
今週は、「螺旋」プロジェクトに挑戦中。未完。 大先生が紹介された作品もあります。 とにかく一気に全部読み切りたいと思っておりまして、ちょっと待ってくださいね。 (こ)
時代小説は滅多に読まないのだけれど、話題作だというので読んでみた。永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』。 時は江戸時代。芝居小屋のある木挽町で一つの仇討ちがあった――。 仇討ちを目撃した者らが、その顛末とともに、併せて自らの半生を語っていくという形…
早いものですね。もう次の芥川賞直木賞の季節ですか。=== 失敗研究という分野があって、不幸にして大事故が起きるたびに見直されては、また消えていく。成功の秘訣を語る方が華やかだし世間の耳目を集めるから仕方ないのかもしれないけれど。 15年ほど前…
人生・全肯定のジッドもよいが、やはり怒れるジッドも見てみたい。そこで読んでみたのがこちら。ジッド『ソヴィエト旅行記』。 1936年の6月から8月にかけて、ジッドはスターリン体制下のソヴィエト連邦を訪問する。期待に胸を膨らませていたジッドが見…
本書は徳仁親王の1983年から85年の英国オックスフォード滞在記が1992年にまとめられ、学習院創立150年を記念し、学習院長の提案などによってこのたび復刊の運びとなったものだそうである。 内容がどう、というよりも、今上天皇の生の声を200ページにわたって…
「又三郎」「老人と海」「月に吠える」などと続いてきたヨルシカの文学オマージュシリーズだが、昨年8月のリリース曲は「チノカテ」。ジッド『地の糧』のオマージュである。 さすがに『地の糧』を読んだ人は少ないのでは、というかそもそも書店に売っていな…
本屋で手に取って立ち読みして、レジに直行し、バスで読み、家で読み、また読んでいる。 作文を通して子どもたちの中にあるキラリと輝くものを引き出していくという授業にはたくさんの有名な実践があって、そのうちのひとつである「あのね帳」はうちのチビた…