2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧
岩合光昭『ねこ科』(クレヴィス)直木賞&本屋大賞候補作 大予想!猫組長『金融ダークサイド』(講談社)呉兢『貞観政要』(守屋洋訳,ちくま学芸文庫)大滝世津子『幼児の性自認 幼稚園児はどうやって性別に出会うのか』(みらい)坂井孝一『承久の乱』(…
祝! YOASOBI紅白出場決定!! ---さて。 綿矢りさ原作の映画「私をくいとめて」(主演:のん)の予告編が面白かった。監督・脚本は「勝手にふるえてろ」と同じく大九明子さんとのこと。当ブログでも紹介したが,「勝手にふるえてろ」はなかなか良い…
913.6 食欲と性欲と睡眠欲とは人間の三大欲求だというが、とにかく、睡眠欲を満たすので精一杯の生活を続けていると、小説を読むという行為にまでなかなかエネルギーを回すことができない。部活の近畿大会のために奈良の五條に向かう電車に揺られながら、い…
第164回直木賞の候補作が,以下のとおり発表されました! ・芦沢央『汚れた手をそこで拭かない』(文藝春秋)・伊与原新『八月の銀の雪』(新潮社)・加藤シゲアキ『オルタネート』(新潮社)・西條奈加『心(うら)淋し川』(集英社)・坂上泉『インビジ…
都市封鎖中の武漢のようすを書き綴った『武漢日記』は市民の目で見たコロナであるが、これはおそらく初の本格的な、コロナと戦っている側からのドキュメンタリーである。書かれているのは、彼が厚生労働省クラスター対策班で奮闘した1月から5月までの記録で…
今年一年を振り返るに当たっては,やはりこの作品に触れないわけにはいかないだろう。吾峠呼世晴『鬼滅の刃』。 12月4日は最終巻の発売日だった。仕事を終えてすぐに書店に行き,購入。そこから今日までの約1週間の間,何度も何度も読み返した。 もう,…
少し前のことになるが、「夢追い型進路指導」という概念が、教育社会学の世界で出てきたときには、まさに目から鱗が落ちるとはこのことか、と思ったものだ。一見「本人の夢を後押しする」という学校の進路指導が、実際にはほとんど実現できないような職業へ…
フランス文学の次はロシア文学へ。少し前に『スペードのクイーン』を読んで面白かったので,またプーシキンを読むことに。今回は『大尉の娘』。 貴族の家に生まれた青年・グリニョーフは,辺境の要塞で大尉の娘・マリヤと出会う。二人は互いに惹かれあうが,…
書評サイトで熱量のすごいレビューを目にしてしまい、ついつい購入。国道16号線については『国道16号線スタディーズ』という社会学の視点からの本があるが、さらにそれを深くしたのが本書というところだろうか(著者いわく、ジャレド・ダイアモンドばりに大…