綿矢りさ『私をくいとめて』(朝日文庫)

祝! YOASOBI紅白出場決定!!

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さて。

綿矢りさ原作の映画「私をくいとめて」(主演:のん)の予告編が面白かった。監督・脚本は「勝手にふるえてろ」と同じく大九明子さんとのこと。当ブログでも紹介したが,「勝手にふるえてろ」はなかなか良い映画だったので,こちらも期待。

ということで,原作『私をくいとめて』を読んでみることに。

独身の女性を主人公にした小説である。

冒頭の,食品サンプル作りのシーンから読ませる。わずか数ページで綿矢りさワールド全開である。細かい描写。多彩な比喩。思わず吹き出したくなるような心の揺れ。

そして,本作品の主題ともいえる,主人公とその脳内の「A」の会話が始まっていく。それも,自然な形で。

笑って,どきどきして,ちょっとしんみりもして。まあ,人生,そうだよね。

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というわけで,激動の一年が終わろうとしている。
とにかく大変な年だったけれど,本があったから何とか乗り越えられたのかもしれない(月並みですが)。

それでは,せんせいも皆様も,良い年をお迎えください。

私をくいとめて

私をくいとめて

  • 作者:綿矢りさ
  • 発売日: 2017/01/06
  • メディア: 単行本

(ひ)