2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧
つるまいかだ『メダリスト』第2巻,読んだ。まさか漫画で,しかもスケート漫画でこれほど涙ぐむことになるとは。「私はもう 前の私じゃない」一つ一つのセリフ,一つ一つの表情が,心に刺さる。 ---さて。 谷崎潤一郎『陰翳礼讃・文章読本』が書店の文庫コ…
『じんかん』読んでしびれています。 少年ジャンプでまさかの中先代が主人公で連載開始と、ますます中世が熱くなっていますが(なんでも本郷和人氏監修なんだとか)、 そのトリガーを引いた呉座勇一氏も(『応仁の乱』)亀田俊和氏も(『観応の擾乱』)、し…
不定期企画・コミック○選。今回は最近読んだ中から4編をご紹介。 ・山口つばさ『ブルーピリオド』(アフタヌーンKC) 高校生・矢口八虎。成績優秀で世渡り上手だが,どこか空っぽな毎日を過ごしていた。ところがある日,一枚の絵に心を奪われてしまい,東…
京都の街角から、書店が次々と姿を消していっている。 四条通のジュンク堂が閉店し、北大路の大垣書店も向かいのビブレに移った。うちの図書館に納入していた近所の本屋さんも店を畳んだ。このあいだ四条大宮と西大路四条にあったブックファーストも相次いで…
ここまで話題になると,もう読むしかないっしょ。加藤シゲアキ『オルタネート』。 新見 蓉(いるる)。高校3年生。調理部の部長。伴 凪津(なづ)。高校1年生。マッチングアプリ「オルタネート」の信奉者。楤丘尚志(なおし)。高校中退。単身で上京。3名…
机の上に、漬け物石のような『ロッキード』が鎮座している。時間を取って読みたいのだけれど、いつになることやら・・・。 青山さんの新刊は、例によって、不思議な縁がつなぐ5つの物語。 「何をお探し?」 司書の小町さんがレファレンスしてくれるのは、本…
町田康訳の「宇治拾遺物語」がお腹を抱えて笑うほど面白かったので,似たようなのはないかと探した結果,たどりついたのがこちら。『ギケイキ 千年の流転』。 古典「義経記(ぎけいき)」をベースにした,源義経の物語である。 ベースと書いたが,現代語訳と…
京都の書店には「京都本」コーナーがある。それでまた、けっこう品ぞろえが多いのだ。「京都本大賞」というのもあって、それなりに定着してきた感がある。ちなみに、自分の中では『有頂天家族』が最高の京都本なんですけど。 この「京都本」というジャンルだ…