2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

幸田文『流れる』(新潮文庫)

震災関連の本を読んでいるとき、ふと、OBの国語の先生が生徒に幸田文を紹介していたことを思い出した。たしか『崩れる』だったかな・・・。買おうとしたら、そんな本はなく、『流れる』と『崩れ』が検索された。苦笑しながら、せっかくなので、どっちも手…

塩野七生『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』(上下巻・新潮文庫)

今週,本屋大賞のノミネート作品が発表されました。 今年もまた,珠玉の作品ばかりです。 ノミネート作品については,また改めて紹介していきたいと思います。 --- さて。 塩野七生の作品は,いつも,文庫化されてから読むことにしている。といっても大した…

福和伸夫『必ずくる震災で日本を終わらせないために。』(時事通信社)

25回目の1.17を迎えた。あの朝、9時から始まる試験のために一夜漬けの追い込みをかけていたところ、下からドンと突き上げがきて、部屋が平行四辺形になった。京都は震度5であったが、試験が終わって入った西宮や神戸の姿は、今でも忘れられない。南海トラフ…

坂井孝一『承久の乱』(中公新書)

当ブログで紹介した川越宗一『熱源』が,見事に直木賞を受賞しました!推していた作品が受賞するのは,実に久しぶりです。それにしても,デビュー2作目での受賞とは・・・恐れ入ります! --- さて。 NHKの2022年の大河ドラマが,北条義時を主人公と…

大滝世津子『幼児の性自認 幼稚園児はどうやって性別に出会うのか』(みらい)

『貞観政要』、今月のNHK「100分de名著」で見ています。忖度しないこと、公正であること・・・。 = ところで、うちの下のチビ(♀、もうすぐ4歳)が、最近「女の子」になってきた。これまではお兄ちゃんのマネばかりして、お兄ちゃんのお下がりをもらって喜…

呉兢『貞観政要』(守屋洋訳,ちくま学芸文庫)

正月明けにふらりと入った書店で,呉兢『貞観政要』が平積みになっていた。前から興味を持っていたので,読んでみることに。 唐の太宗(李世民)とその臣下との政治問答集であり,太宗の没後,呉兢によって編纂されたものである。日本では,帝王学の教科書と…

猫組長『金融ダークサイド』(講談社)

この年末年始、除夜の鐘の鳴る日にあちこちから「ゴーンが」「ゴーンが」と鳴り響いたかと思えば、イランの司令官をアメリカが爆殺して「すわ戦争か」と肝を冷やした。この両者を結ぶ1本の線が、「カネと暴力」である。結局、圧倒的な軍事力を背景に、ドルを…

直木賞&本屋大賞候補作 大予想!

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。 さて,今月15日(水)には今年度上半期の直木賞が発表され,また21日(火)には年に一度の祭典,本屋大賞の候補作が発表されます。ということで,恒例の予想を。 まずは直木賞。キャ…

岩合光昭『ねこ科』(クレヴィス)

新年おめでとうございます。 今年は子年。そのネズミにだまされて、ネコは十二支に入れてもらえなかったわけで、ネズミ年生まれの年男としては、その罪滅ぼしにネコの本からスタートします。 岩合さんの写真集『ネコライオン』がけっこう好きで、イエネコっ…