日本史史料研究会

『じんかん』読んでしびれています。

 

少年ジャンプでまさかの中先代が主人公で連載開始と、ますます中世が熱くなっていますが(なんでも本郷和人氏監修なんだとか)、 そのトリガーを引いた呉座勇一氏も(『応仁の乱』)亀田俊和氏も(『観応の擾乱』)、しっかりと史料を掘り起こして読み返して新たな発見をするという、歴史学の基本スタイルを守っているわけで、彼らも参加する「日本史史料研究会」が立て続けに一般読者向けの新書や文庫を精力的に出してきておもしろい(もちろん彼らのほとんどにとっての主戦場は学術論文や専門書)。星海社の『室町幕府全将軍・管領列伝』とかも気になっているのだが、なかなか手が回らない。
読んだのは2冊。関ヶ原の合戦はあくまで大きな「関ヶ原大乱(白峰氏は「庚子争乱」「慶長庚子の大乱」という呼称を主張)」のひとつの局面に過ぎずその全体像を描いたもの。南朝研究の方は一般向けを意識されてはいるものの論文集で、建武政権南朝の実像、さらには皇国史観との関係に迫る。

 

でも、やっぱり今週は『じんかん』でした。

(こ)