新川帆立『剣持麗子のワンナイト推理』(宝島社)

ともあれ、ミステリーの世界に、新たなスタープレーヤーの登場である。
 剣持麗子の次の活躍が、今から待ち遠しい。」(2021.1.20)

 『元彼の遺言状』で、剣持麗子と新川帆立が颯爽とデビューしたときの感嘆のとおりに、あれよあれよという間に早くもシリーズ3作目、さらに綾瀬はるか主演でドラマ化とは、いやぁ痛快痛快。

 本作は短編集。4つのミステリーと、1つのちょっとエピローグのような謎解き。いずれも、軽井沢の村山弁護士の顧客を引き継いだ麗子が、夜遅くにちょっとした事件に巻き込まれ続け、朝までに解決してしまう、というもの。狂言を回すのは、新宿警察署の橘と、アシスタントの黒丑。また次回作にも端役で登場するのだろうか。

 「今日もまた新しい一日が始まる。」

(こ)