2021-08-08から1日間の記事一覧

半藤一利『世界史のなかの昭和史』(平凡社ライブラリー)

半藤一利氏の「昭和」シリーズ。『昭和史』『昭和史戦後篇』『B面昭和史』と読んできて,最後残ったのがこの1冊である。『世界史のなかの昭和史』。 昭和史(主として昭和20年まで)を,世界史の視点から改めて読み解いた作品。 世界のなかの日本。世界…

辻村深月『琥珀の夏』(文藝春秋)

辻村深月という人は巫女なんじゃないかと思う。 しかし、彼女の、紡ぎ出した言葉を自在に操り人の心をえぐる能力が、本作ではどうだったか。 舞台は30年前のサマーセミナー。主人公のひとりの名前は美夏。 たしかに、夏の本、なんだけれど・・・38度の酷暑が…