忙しすぎて書店にもなかなか行けない時に、駅ナカのブックコーナーは大変助かる。この本も駅ナカで購入。更科 功『世界一シンプルな進化論講義』。
進化論をテーマにしたコラムを、1冊の本にまとめたものである。
どのコラムも興味を引く。例えば序盤にある『進化は進歩ではない』。「進化」と聞くと、なんとなく「進歩」という意味を含むようにも思うけれど、著者は必ずしもそうではないと指摘する。
その次の『獲得した形質は遺伝する』も興味深かった。細胞には体細胞と生殖細胞の2種類があり、「後天的に体細胞が獲得した形質」は遺伝しないけれど、「後天的に生殖細胞が獲得した形質」は遺伝するという。確かに言われてみればそうである。
その後も様々なテーマの下に、進化論が語られる。
終盤にある『生命40億年の進化をやり直しても人類は誕生するか』は、ちょっとSFっぽい切り口であるものの、果たしてどうなるのか、結構真剣に議論されているようである。なお、両説あるというのがまた興味深い。
どれもこれも知的好奇心をくすぐる。鈴木紀之『ダーウィン』を読んだ後、現代の最先端の進化論はどんな感じになっているのか、ちょっと気になっていたところ、いいタイミングでいい本に出合えた。
(ひ)
