毎年修学旅行に添乗してもらっているベテラン添乗員さんがいて、超優秀なのだが、K○Tの社員さんではないということを聞いて(というか○NTの社員さんのミスを現場で次々とフォローしていくので、困ったらみんなその添乗員さんに相談に行く)、へ~そんな仕事のやりかたもあるのね、と思ったことがある。
で、その仕事が本になっているというのを知って、買ってみた。
・・・。
添乗員って、大変なんやな。給料安いし仕事きついし、お客さんにぼろかすに言われたり、会社から無理難題押しつけられて。ドライバーさんもガイドさんも、大変なんやな。
で、もう1冊、コンビニオーナーのも読んでみた。コンビニの奴隷契約については数年前に社会問題化して、オーナーの告発本も何冊か読んだけど、悲壮感とか制度への憤りとかは感じられず、この本はどこか明るい。かといって楽しんでいるようにも見えない。
なんなんだ、この違和感は。
どう考えたってブラック職場すぎて、読んでも幸せにならないんだれど、当の本人がそれでいいって思っているなら、それでいいんやろか・・・、と納得するしか、読者にはできないのである。
自分が不自由だと知らない奴隷は自由だかいうけれど、このマインドがこの国の所得が30年抑え続けることを可能としてきたのではないか、と思うのだ。
この「汗と涙のドキュメント日記シリーズ」は、他にも、
「交通誘導員ヨレヨレ日記」「メーター検針員テゲテゲ日記」「マンション管理人オロオロ日記」「タクシードライバーぐるぐる日記」「メガバンク銀行員ぐだぐだ日記」
などあって、まだまだ出てくるようである。
日本の職場は、黒いぜよ。
(こ)