ハル・グレガーセン『問いこそが答えだ!』(光文社)

ビブリオバトルが少しずつ学校にも広まってきていて、うちの学年でも今取り組んでおります。あれ、本の内容もさることながら、プレゼンテーション力の問題という気もするんですよね・・・。これについては追々。

 

さて、今週いちばんおもしろかったのは「Q=A」という題の本書。
正しい問いは、ブレイクスルーをもたらし、固定観念を突き崩し、意欲をかき立てる。逆にいえば、衰退する組織においては、問うことが回避される。優れたトップは、自らも問い、メンバーにチャレンジを求める。いくつもの事例が紹介され、徹底的に問うことの重要性が説かれる。

2022年度から新しい学習指導要領が完全実施される。キーワードは「探究」である。自ら問いを立て、問題解決をめざす力を学校が育むことが求められる。本書を手にした理由のひとつでもある。

本書を読んで、確信した。
残念ながら、現状では、この試みは失敗に終わるのだろう。本書に書かれている失敗例の典型が、今の文教行政であり学校組織であるからだ。  

問いこそが答えだ!  正しく問う力が仕事と人生の視界を開く

問いこそが答えだ! 正しく問う力が仕事と人生の視界を開く

 

(こ)