奥乃桜子『それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~』(集英社オレンジ文庫)

特許権,商標権,著作権意匠権・・・。そんな知的財産のお話が,ついにライト文芸に! 奥乃桜子『それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~』。

中堅メーカーに勤める藤崎亜季は,設立されたばかりの知的財産部に異動となったものの,知的財産の知識・経験はゼロ。そこに親会社から出向してきたのは,弁理士資格を有する上司・北脇。亜季は,北脇の指導を受けながら,様々な知財案件に対処しようとするが・・・。

知的財産部を題材にしたこういう軽めのお仕事小説,ちょっと記憶にない。個人的には楽しく読めました(僕自身,つい2年前まで知的財産権の専門部署にいたのです・・・)。

各章のタイトルが「第1章」とかではなく【0001】となっていたりと(特許明細書の段落番号の形式!),細かいところにも知財ネタが織り込まれている。そのうちNHKかどこかでドラマ化されないかなあ。

奥乃桜子『それってパクリじゃないですか?~新米知的財産部員のお仕事~』(集英社オレンジ文庫


(ひ)