梅沢富美男『句集 一人十色』(ヨシモトブックス)

大先生の直木賞予想、すばらしすぎます・・・。

 

今週も手にして読んだのは仕事の関係の本ばかりなので、あまりブログで紹介できるようなものに出会わず、ポップなものになりました。

「プレバト」で夏井いつき先生が俳句を添削し始めて、もう10年になります。私も昔から見ていますが、俳句の腕は一向に上がりません。それにしてもこんなに長く続く企画になるとは、最初は誰も思っていなかったのではなかろうか。

そんな中で、永世名人となった梅沢富美男さんの傑作を50首集めて句集としたのが本書で、ご祝儀のつもりで買ってみた。

 

3部構成になっていて、第1編は本格的な句集。
1首1頁。何も足さず何も引かず。17音が淡々と鳴り響く。
第2部は夏井先生との対談。師弟のいい緊張感が伝わる気持ちよい対談。
第3部はボツになった作品の添削教室。そして梅沢さん本人による語り降ろしコラム。

 

いくつになっても学び続ける姿は、尊く、美しいものです。

(こ)