三浦しをん『マナーはいらない 小説の書きかた講座』(集英社)

毎週木曜日の夜は「プレバト」を録画して、見ている。俳句をはじめ、水彩画、色絵筆画などに、芸能人が本気で取り組んで、先生が評価する、というものだ。
そこには先生のお手本や添削があって、違いが一目瞭然となる。なるほど、一流とそうじゃないものとの違いは、ここにあるのだ、というのが、可視化される。

この本は、Webで連載された、小説の書き方についてのエッセイである。どう構想するか、どうタイトルをつけるか、セリフの人称の問題、時制、1行空ける効果、など、実際にこう書き変えるとこんなに変わるでしょ、という説明が続いて、「なるほど~」と読み進める。プロの視点、プロとアマとの違いとは、こういうことの積み重ねなんだろう。

神は細部に宿る。

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サイン本でした。


(こ)