柚木麻子 / 伊吹有喜 / 井上荒野 / 坂井希久子 / 中村航 / 深緑野分 / 柴田よしき『注文の多い料理小説集』(文春文庫)

 30人の大どんでん返しがとても痛快だったので、次に手にしたのが、料理にまつわるアンソロジー。これがまたよかった。

 トップバッターの柚木麻子さんが、BUTTERとナイルパーチを掛け合わせたようなクリーンヒット(長編だと胃もたれするけれど、短編だとちょうどいい!)で出塁すると、もう連打連打。
 次々と、読むだけでよだれが出てきておなかが鳴りそうな作品が続く。時代物あり、ミステリーあり、恋愛物あり。

 ごちそうさまでした。

(こ)