じゃりン子チエのテレビアニメは、ちょうど小学生の時にリアルタイムに見ていた。当時は大阪に西成なる地域があることも知らず、テツとよし江の関係もよく理解せず、ホルモンもてっちゃんも食べたことはなかったが、土曜日の夕方にテレビの前で、チエちゃんがけん玉するエンディングを毎週見ていた。アニメは高畑勲がチーフプロデューサーだったのだと、後に知る。子ども心に、ただの元気なチエちゃんのお話だけではないことは、なんとなく感じてはいた。
チエちゃんが、また文庫化されて、書店に並んだ。今なら、わかることが、たくさんある。
(こ)