村山早紀「百貨の魔法」(ポプラ社)

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大人だって,時にはおとぎ話を読みたいときだってあるよね・・・という時におすすめなのが,村山早紀「百貨の魔法」です。

地方都市にある,「閉店が近いのでは?」と噂される百貨店。そこで働く人たちにスポットライトを当てた連作短編集です。

ストーリーを奥深いものにしているのが,見ると願いが叶うとの噂もある「白い猫」の存在。ささやかな魔法と,ちょっとした奇跡,そして人々の温かい心が,この物語を彩ります。

個人的には「第4幕」(第4話)の「精霊の鏡」がお気に入りです。絵と,化粧と,そして,打上げ花火と。

たまにはこういう本もいいかも,と思わせる一冊です。

百貨の魔法

百貨の魔法

(ひ)