青山美智子『赤と青とエスキース』(PHP研究所)

 おや、このあいだ、青山さん新刊出したところなのに、また出したのか・・・。
 今度はどんな感じで、ほっこりできるのかな。

 ・・・と軽い気持ちで読み始めたら、いつものような、ウクレレ持ったつじあやのの声が脳内BGMで流れ始める書き出しではなく、いきなり、脳内でショパンかベートーベンのピアノソナタが流れ始める。
 舞台は、いつもの東京の街角ではなく、メルボルン。留学生のレイと、地元の青年ブーの出会いから始まる。ブーの友人のジャックが描いた、レイをモデルにしたエスキース(下絵)は、その後数奇な運命をたどり・・・。

 

 いやぁ。
 やられました。

 

 冷静と情熱のあいだ、でした。

(こ)