2021-10-10から1日間の記事一覧

プルースト『失われた時を求めて 第一篇 スワン家のほうへ I・II』(高遠弘美訳・光文社古典新訳文庫)

最近フランス文学づいてきたので,いよいよこの大作にチャレンジ。プルースト『失われた時を求めて』。 プルーストが半生をかけて執筆した大作であり,「20世紀最高の文学」とも称されている物語である。 複数の日本語訳が出ているが,読みやすさ・文体の…

江口圭一『十五年戦争小史』(ちくま学芸文庫)

先々週の続き。 ヴィオリスのルポに満足しつつ、そういえば、ちゃんとした通史を読んだことがなかったことに気づく。 それならばこれを、と勧められたのが本書であった。初版発行は1986年。昨年文庫化されて復刊。 冒頭、「十五年戦争」の定義から始まる。19…