2021-07-10から1日間の記事一覧

澤田瞳子『星落ちて、なお』(文藝春秋)

直木賞の発表が近づいてきた。ということで,最有力候補作を読むことに。澤田瞳子『星落ちて、なお』。 河鍋暁斎の娘・とよ。天才絵師である父の下で,幼いころから絵の手ほどきを受けていたが・・・。 河鍋暁翠(河鍋とよ)の半生を描いた力作である。父に…

東野圭吾『白鳥とコウモリ』(幻冬舎)

東京の片隅で、弁護士の遺体が発見された。殺人と死体遺棄の罪で、ある男が逮捕された。犯行を認め、自供にも矛盾はない。犯人しか知らない「秘密の暴露」もある。しかも彼は、30年前の愛知県での殺人事件についても、自分が真犯人だと言い出した。 殺人犯の…