2021-04-10から1日間の記事一覧

伊吹有喜『犬がいた季節』(双葉社)

いつの間にか本屋大賞の発表が来週に迫っていた。ということで駆け込み読書。伊吹有喜『犬がいた季節』。 高校に迷い込んだ一匹の白い犬。この犬を軸とした,連作短編集である。 第1話「めぐる潮の音」から引き込まれた。高校三年生・塩見優花の物語である…

津本陽『小説 渋沢栄一(上・下)』(幻冬舎文庫)

「麒麟ロス」になる暇もなく「青天を衝け」が楽しい。Twitterのスマホ画面からのいろんな人による解説コメントを片手に、NHK大河ドラマでないとできない細部にこだわった作り込みを毎週堪能している。 渋沢翁を主人公とした小説はいろいろとあるが、その中で…