「麒麟ロス」になる暇もなく「青天を衝け」が楽しい。Twitterのスマホ画面からのいろんな人による解説コメントを片手に、NHK大河ドラマでないとできない細部にこだわった作り込みを毎週堪能している。
渋沢翁を主人公とした小説はいろいろとあるが、その中で手にしたのが津本版(?)。小説というより一代記という方がいいだろう。
武蔵の豪農の息子が、尊攘運動にはまり、幕臣となって世界を知り、日本の近代化に邁進しながら、公益にもきちんと目を配る。あらためて、なんやねん、この人、めっちゃかっこええやん。
その後、渋沢翁を継ぐ者が現れなかった一方で、岩崎家のDNAは着実に大日本帝国と一体化していった。悔やまれる。
(こ)