2023-07-16から1日間の記事一覧

井原西鶴『好色一代男』(中嶋隆訳・光文社古典新訳文庫)

江戸時代までの文学と明治時代以降の文学との間には断絶があるのではないか。そう思わざるを得ないほど、現代の感覚からするとぶっ飛んだ内容であった。井原西鶴『好色一代男』。 色男・世之介の生涯を描いた小説である。 全54章からなるこの小説。作品中…