2019-10-11から1日間の記事一覧

門井慶喜『定価のない本』(東京創元社)

門井慶喜、ミステリーを書く。 昭和21年8月15日、神田猿楽町の倉庫で、ひとりの古書店主が命を落とした。本が雪崩をうって落ちてきて、折れた肋骨が内蔵に刺さったのだという。亡くなった芳松の先輩でありライバルでもあった琴岡庄治は、事後処理を引き…