辻村深月『青空と逃げる』(中央公論新社)

逃避行。
ささやかな平和な暮らしが続くほど、次の崩壊が近づく。賽の河原の石積みのように。

母と子は、逃げる。
四万十へ、別府へ、仙台へ。
そこで出会う人々が優しすぎて温かすぎる。だからこそ、切ない。
そして、力は成長する。早苗とともに。

 最後の最後に、家族は救われる。
かがみの孤城」に続く、回復の物語。

 

P.S. ようやく『宇喜多の楽土』読みました。十分おもしろかったです。
「強くなければ生きて行けない。優しくなれなければ生きている資格がない。」
・・・ってところかなぁ。

 

青空と逃げる (単行本)

青空と逃げる (単行本)

 

 (こ)