昨年末,ミステリ界に衝撃が走った。
『このミステリーがすごい!』国内編第1位。
『週刊文春ミステリーベスト10』国内部門第1位。
『本格ミステリ・ベスト10』国内ランキング第1位。
年末恒例の各ミステリ・ランキングの1位を,1冊の本が独占した。しかも新人のデビュー作が。今村昌弘『屍人荘の殺人』である。
さすがに僕もちょっと気になって,読んでみた。
その結果・・・。
いやいやいやいやいや,この展開は(笑)。
・・・まあ,笑っちゃいけないんだけど,こう来たか,という感じですね。
ミステリ界で評価されたのは分からなくもない。「クローズド・サークル」,「密室殺人」,「探偵とワトソン役」,「最後に謎解き」など,きっちりとミステリの文法に沿った進行。それでいて,前代未聞の展開。そして,要所要所に挟まれる過去の名作へのオマージュ。
他方,小説としてはどうなのか,という気もする。
・・・とか思っているうちに,なんと,本屋大賞にもノミネートされてしまった。本として最終的にどう評価されるのか,興味をそそられるところである。
- 作者: 今村昌弘
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2017/10/12
- メディア: 単行本
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