2019-02-23から1日間の記事一覧

米澤穂信『本と鍵の季節』(集英社)

ざらり,とした後味の残る連作短編集。米澤穂信『本と鍵の季節』。 高校生の「僕」と,その友人の松倉詩門(しもん)。2人は学校の図書委員である。ある日,先輩がやってきて,2人に頼み事をするのだが・・・。 高校生活を舞台にした,全6編のミステリで…

辻村深月『凍りのくじら』(講談社文庫)

『ぼくにとっての「SF」は、サイエンス・フィクションではなくて、「少し不思議な物語」のSF(すこし・ふしぎ)なのです』(藤子・F・不二雄) 高校生の理帆子と、失踪した写真家の父、ガンで闘病する母、両親の親友で世界的ピアニスト・松永、ストーカ…