たまたまテレビで見たドラマ。
窪田正孝、やせたなぁ、ヴィーガンかぁ・・・などとそっちの方が気になったのだが、原作を書店で見つけて購入。
そういえば、伊与原さん、大先生はまだ取り上げてなかったっけ。
舞台は東京都立東新宿高校定時制。いろいろあって老若男女がここにいる。そして教師もまた。
物語は、理科(と数学)の教員である藤竹と、アウトローの世界に片足を突っ込んでいる岳人の出会いから始まる。
岳人は字が読めない。学校の勉強についていけず、職を転々とするが続かない。運転免許を取って、大型トラックの運転手になるために、定時制に通っている。
藤竹はある思いがあって、研究室を離れ、定時制教員になった。彼は科学部をつくろうと、岳人を誘う。科学部に集まる仲間たちと一緒に、彼らは大きな夢をめざす。
学園ものである。
青春小説である。
成長物語である。
しかも、ガチの科学小説である。(著者はホンモノの惑星科学研究者)
そして何より、定時制高校の生徒たちが科学コンクールで入賞したというのは、ほんとうの話。
内容は直球勝負。気持ちよく決まった。
教育とは寄り添うこと。
学びを止める権利は誰にもない。
ドラマは全10話。本は7章。あと3章、どう増やすつもりなんだろう。
(こ)