綾辻行人『十角館の殺人』(講談社文庫)

綾辻行人十角館の殺人』がコミカライズされているという(漫画:清原紘アフタヌーンKC)。早速,既刊の1,2巻を読んでみたところ,想像以上に面白かった。何より作画がすばらしい。1コマ1コマが極限まで練られた構図。美形ぞろいの登場人物に,今風のファッションや髪型。何でもない背景や,コーヒーカップのような小物一つ一つにまで配慮が行き届いている。

買って2,3日程度なのに,既に何回も読み直した。

・・・ところで犯人って誰だっけ?

ということで,原作の綾辻行人十角館の殺人』を読むことに。

1987年刊行の,綾辻行人のデビュー作。僕が最初に読んだのは大学生の頃で,終盤の展開に衝撃を受けたというおぼろげな記憶だけが残っているのだが,細かいストーリーとか真犯人とか「トリック」とかは全く覚えていない。なので新鮮な気持ちで読み始めた。

真犯人はこのあたりかな~,なんて思いながら読み進めていると・・・

おおお~!!

終盤の,たった1行に衝撃を受けた。

これは,すごいね。やはり時代を超えた名作ですね。

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

十角館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)


十角館の殺人(1) (アフタヌーンKC)

十角館の殺人(1) (アフタヌーンKC)


十角館の殺人(2) (アフタヌーンKC)

十角館の殺人(2) (アフタヌーンKC)


(ひ)