保阪正康『近現代史からの警告』(講談社現代新書)

今回の直木賞は,馳星周『少年と犬』!
おめでとうございます! やりましたね!
実は北海道出身ということで,当地は大いに盛り上がっています!

---
さて。

ぶらりと立ち寄った書店でぶらりと本を買う。こんなことは,久しぶりである。
買ったのは,保阪正康近現代史からの警告』。

タイトルは仰々しいけれど,要するに,筆者による長年にわたる取材をベースに,日本の近現代史を自由自在に語った,という本である。海軍の「短期現役士官制度」が戦中・戦後にもたらした影響や(第1章,第2章),大正末期の「天皇はいるけどいない」という二重構造の読み解きなど(第5章),なかなか興味深い論考が続く。

最終章では新型コロナウィルスについても触れているけれど・・・う~ん,これはまだまだ現在進行形なので,評価自体が難しいかもね。

なお,保阪正康も北海道出身。当地の文学館で特別展もやっていた。北海道,なかなかである。

近現代史からの警告 (講談社現代新書)

近現代史からの警告 (講談社現代新書)


(ひ)