今週,直木賞の候補作が以下のとおり発表されました。
・伊吹有喜『雲を紡ぐ』(文芸春秋)
・今村翔吾『じんかん』(講談社)
・澤田瞳子『能楽ものがたり 稚児桜』(淡交社)
・遠田潤子『銀花の蔵』(新潮社)
・馳星周『少年と犬』(文芸春秋)
当ブログで紹介した今村翔吾さんの『じんかん』が,見事にノミネート入り! また,これまで紹介したことのある澤田瞳子さんと遠田潤子さんもノミネート入りしました。おめでとうございます!
・・・で,ちょっとびっくりなのが馳星周さん。あなた,大ベテランじゃないですか。「不夜城」シリーズは全部読みましたよ~。
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というわけで,早速読んでみた。馳星周『少年と犬』。
震災から半年後の仙台。中垣和正はコンビニの駐車場で,やつれた犬を見つけた。その犬の名は――。
とある犬と,この犬に偶然出会った人たちをめぐる,珠玉の6編の物語。おお,なかなか面白いじゃん,と読み進めていたところ・・・
最終話・・・そうきたか(感涙)。
馳星周先生。この感動作で,直木賞めざして突っ走ってください。
(ひ)