このあいだ、NHKの「100分 de 名著」に出口さんが出ていたので、文字通り100分間出口さんに教えを受けた。出口さんの読書家ぶりは有名だが、ビジネスの話も交えながら本のことを嬉々として話す出口さんを実際に見ると、立命館はいい人を選んだなあ、と思った。
本の中身はきわめてシンプルで、教養とは何か、エビデンスにもとづいて考えるとは何か、歴史に学ぶとはどういうことか、人間とはどういう生き物で、組織とはどういうものか、といったド正論を繰り返し述べている。人間洞察にもとづいて正しく「教える」(=相手に真意を伝えて腹落ちしてもらうこと)ことができれば、それが結果として「尖った人」を増やし、日本を救うことにもなるという。このド正論を最近耳にすることが減った気がして、すっきりした。
ちなみに、『教えるということ』は大村はま先生が1971年に出した、教員にとってのバイブルである。家と職場に、2冊持ってる。こちらもいずれ。
(こ)