「高野聖」読みました。泉鏡花28歳のときの怪奇譚。江戸の文学を受け継ぐリズムと、近代文学の構成と、鏡花の紡ぐ言葉が描き出すビジュアルとが折り重なって、ねっとりと体にまつわりながら、旅僧とともに「女」のもとに引きずり落ちていく感覚が、たまらない。
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いつも、サイゼリヤの子ども用メニューの間違い探しをしてみるものの、食べ終わるまでに10個見つからず、後ろ髪を引かれながら店を出るのですが、心おきなく間違い探しに専念できる、こんな本がありました。風呂上がりに子供たちと一緒にわいわい頑張るのは、なかなか楽しいものです。
(こ)