2022-01-03から1日間の記事一覧

彩瀬まる『新しい星』(文藝春秋)

どうせなら普段は読まないような本を,と思って選んだのがこちら。彩瀬まる『新しい星』。 8編の小作品からなる連作短編集である。 就職して,結婚して,子育てをして・・・という人生は「普通」なのか。「普通」から一度でも脱落してしまうと,もはや幸福…

門井慶喜『地中の星』(新潮社)

新年あけましておめでとうございます。今年もよい本との出会いに恵まれますように。 最初に読んだ門井慶喜氏の本は、『家康、江戸を建てる』だった。名もなき人たちがそれぞれの持ち場で最善を尽くすことで、江戸の礎が築かれたという、400年前のプロジェク…