2020-05-17から1日間の記事一覧

羅貫中『三国志演義』第3巻・第4巻(立間祥介訳,角川ソフィア文庫)

先週から引き続き,羅貫中『三国志演義』である。 第3巻は,劉備が蜀を獲得して天下三分となるも,関羽を討たれ,張飛も部下に殺され,そして劉備自身も亡くなる。 第4巻は「出師の表」から北伐,諸葛亮の死亡を経て,晋(司馬炎)による三国統一までを描…

桃崎有一郎『「京都」の誕生 武士が造った戦乱の都』(文春新書)

中世関連の新書が元気だけれど、そのエネルギーが院政期~平氏政権にまで拡散してきた。本書は律令国家の「平安京」から中世の「京都」への推移を、都のガードマン・武士のポジションの変化を縦軸に据えながら、院政期の「鳥羽」「白河」「東山」、平氏の拠…