和田光弘『シリーズ アメリカ合衆国史1-植民地から建国へ』(岩波新書)

フランス史の次はどの国の歴史を読もうかと思っていたところ,ちょうどよいタイミングで,岩波新書の「シリーズ アメリカ合衆国史」(全4巻)が刊行され始めていた。早速,第1巻を購入。和田光弘『植民地から建国へ』である。
 
植民地時代のアメリカから,独立戦争を経て建国に至るまでの歴史を描いている。
 
単に歴史的事実を追いかけるだけではなく,その事実が現在,アメリカでどのように認識・受容されているのか,あるいはどのような「建国神話」として広まっているのかという点についても詳細に触れられている。いわば,「現代に生きる歴史」を語る本でもある。
 
アメリカは僕にとっても特別な国である。中学生の夏休みにホームステイをして,人生観が変わるくらいの衝撃を受けたし,大人になってからは留学もした。つい2年前には1か月間ほど滞在して研修を受けてきた。アメリカに触れることで,日本という国を相対的にみることができるようになったし,逆に,そうすることでまた,アメリカという国を相対的にみることができるようになったとも思っている。
 
様々な矛盾をはらみながらも,その後,大きく成長していくアメリカ。しばらくはこの国の歴史を学んでいきたい。
 
植民地から建国へ 19世紀初頭まで (岩波新書)

植民地から建国へ 19世紀初頭まで (岩波新書)

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