土橋章宏『引っ越し大名三千里』(ハルキ文庫)

いよいよ直木賞候補作発表の季節がやってまいりました。
当ブログで紹介した米澤穂信『本と鍵の季節』,木皿泉『カゲロボ』,柚木麻子『マジカルグランマ』はノミネート入りするのか?
窪美澄原田マハらの直木賞待望組はどうなるのか?
そして,芸能界作家・最後(?)の大物,ビートたけしは?
候補作発表は,6月17日(月)の予定です。

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さて。

重めの本が続いていたので,たまには軽いタッチの本をと思い,読んだのがこちら。土橋章宏『引っ越し大名三千里』。

時は江戸時代。生涯に7度の国替えをさせられ,「引っ越し大名」と呼ばれた松平直矩。その家臣らの働きを描いた時代小説である。

どの登場人物も,生き生きと,かつコミカルに描き出されている。一見深刻そうにみえて,さわやかな笑い。楽しく読めました。

ところでこの作品,星野源主演で映画化され,8月に公開されるという。予告編を見る限り,こちらも面白そうである。

引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫)

引っ越し大名三千里 (ハルキ文庫)


(ひ)