東野圭吾『パラレルワールド・ラブストーリー』(講談社文庫)

東野圭吾の『パラレルワールド・ラブストーリー』が,玉森裕太主演で映画化されるとのこと。

東野圭吾。一時期よく読んだなあ。そういえば昔,せんせいのウェブサイトに最初に投稿した書評は,確か東野圭吾の『秘密』だったか。

パラレルワールド・ラブストーリー』は初期の作品なんだけれど未読だった。なので今回,ちょっと読んでみた。

かつて一目惚れした女性。今は「親友の恋人」になっている。ところがある日,目を覚ますと,彼女は「自分の恋人」になっていた。どっちが,現実なのか・・・。

設定,うまいなあ。単行本として発売されたのは,1995年。そこから20年以上も経て映画化されるというのは,時代がこの小説にようやく追いついた,ということなんだろう。

映画の予告編も見てみた。そのまま映像化するのは少々無理がありそうなところを,うまくリファインしている感じがする。大ヒットとかにはならないかもしれないけれど,もし評判が良かったら,ちょっと見に行ってみようかな。

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)

パラレルワールド・ラブストーリー (講談社文庫)


(ひ)