半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』(文春文庫)

今年度の本屋大賞瀬尾まいこ『そして,バトンは渡された』に決定!
おめでとうございます!!
 
いや~,良かった!!
 
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さて。
 
引っ越しの時って,みんなどんな本を携帯しているんだろう。
僕はやっぱり,あれかな。名著だと言われている本で,文庫になっていて,でもまだ実は読んだことがなくて,なのでこの際読んでみるか・・・という本かな。
 
・・・と思いながら引っ越し前に買ったのが,こちら。半藤一利『日本のいちばん長い日 決定版』。そうなんです。まだ読んだことがなかったんです。
 
ご存じのとおり,昭和20年8月14日正午から翌15日正午までの24時間の出来事を記したノンフィクションである。筆者は半藤一利。多数の関係者(当事者)への膨大な取材を踏まえたものである。
 
御前会議でのやり取り。玉音放送の録音。そして,一部の陸軍将校らのクーデターと,その失敗。現在の日本を形作った,あまりにも濃く,そして危うい24時間を,この本は詳細に伝えてくれる。
 
この本が最初に出版されたのは昭和40年。当時からすれば,終戦とはわずか20年前の出来事ということになる。現在,終戦は随分遠い日になってしまったが,そこでどのような出来事が起こったのかについては,今後も語り継がれていくべきであろう。
日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)

日本のいちばん長い日 決定版 (文春文庫)

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