年末年始はこれを読んで過ごした。塩野七生『十字軍物語』第1巻・第2巻。
単行本としては7,8年ほど前に出ていて,当時から興味を持っていたのだが,文庫化されるのを待っていたものである(塩野七生の本は単行本だとものすごく場所を取るので,文庫でそろえているのです。)。第1巻と第2巻は,第一回十字軍のはじまりから,第三回十字軍の前夜までを描く。
十字軍については,大学入試程度の知識止まりで,それ以上のことは正直よく知らなかった。この本は,その十字軍の始まりから,行軍や戦闘はもちろん,日々の生活についてまで,余すところなく伝えてくれる。
「戦争とは,諸々の難題を一挙に解決しようとしたときに,人間の頭の中に浮かび上がってくる考え(アイデア)である」。冒頭から塩野思想が満開である。
第3巻と第4巻は2月に出るとのこと。これらもまた読んでみたい。
十字軍物語 第一巻: 神がそれを望んでおられる (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/12/22
- メディア: 文庫
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